メンソレータムが万能薬になる日 2
セピック川のモエム村に滞在していたとき、わたしのこの奇妙な行動をみた村人がしきりにたずねてきました。
「おまえさん、なにをしているんだい?」わたしはそっけなく、「薬だよ。
手足が少し悪いので」と答えておいた。
それが、あとでどんなに大事にいたるかは、そのとき、思ってもみなかった。
翌日、泊めてもらっていた家の主人ピオが、元気のない顔でもじもじしながら、わたしの前にあらわれた。
「頭が痛くてしようがないんだ。薬をくれないか?」
「わたしは薬をあまりたくさんもってこなかったけど、これを額に塗ったら、少しは楽になるかもしれない」わたしはメンソレータムを手渡した。